文の羅列で魅力を醸し出す

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「足先」
煙草の火が消える
部屋には明かりはなく煙たさと
香ばしく消えない匂いだけ

カーテンをまだ付けていない大窓
淵に座り気の抜けた酒を眺め飲む

音ひとつ無い部屋
気配すらなく深呼吸さえも
落ち着かない うまくいかない

全てが変わり始めてきたから
俺もまた変わる必要があった
あの時間は終わって俺は俺の人生と
向き合わなければいけなかった

唐突といえばそうであった
過程があったといえばそうかもしれない
選択肢もいくつかあったと思う

この部屋は少し暗い
以前使っていた電球は使えなかった
新しいタイプだったんだ

もっと注目するべき箇所はあった
結果も違っていたかもしれない
でも見えなかった うまくいかなかった
俺には何も見えちゃいないんだ
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「転結」
蝋燭の灯りが眩しく 私の目に焼き付く
暗い海は宇宙のようでひたすらに無である
ここで私は始まり 今終わりへと辿り着く

環状線を駆け抜ける日々 
熱が私を発汗させ 滴る汗は今地と溶け合う
縮図を記した浮き絵は私の汗と血によって表れるのを知った

完璧な衝動
肉体の枯渇が私を完成させる
探求の限界 欲望の終わり

忘れていたこと 愛
全てを捨てて 置いてきて
ここまで来たけれどふと思い出してしまう
私は愛することを知っている

抗い続ける魂 幼き記憶
遠い昔には従順など知らなくて
茨のように触るものを傷つけた
それは次第に丸みを帯び見慣れたものへと姿変わった
私の駆け抜けた日常だ

私は学んだ 涙がこぼれた
それは地へは落ちず重力に抗い気体となって上昇を続けた
そうか、これが私の魂なのだと
宇宙へと向かい ひとつになった

空に浮かぶ暗い海 宇宙だ
見つめるたびに涙が滲む 零れる
魂が溶け出していく ああ今終わりだ

空気中の愛での充満 感じる
愛によって付加された価値 
出生から用意されていた愛 ありがとう
幸せの中で私は朽ちる

今私は終わりを迎える 初めてのこと
広い宇宙 孤独な人間
私の人生は愛を見付けるものためのものだった
終わりへと辿り着き また始まる

「好奇薄命」アルド・ナリスについて
何故彼は命をやめたのか?ドールでさえ、彼の運命を黄金律の中へは導いてくれなかった。何もないところで全てを元から持っていた。全てがある時に彼はもう何も持っていなかった。そんな「地球で最後の男」のような宇宙的な孤独が問題だったならば、それはやがて宇宙そのものが癒してくれただろう。彼がこの世界に生まれ落ちたとき、少なくとも自我に目覚めた時にはもう彼の魂はどこにも属してはいなかっただろう。愛すべき世界は陳腐であった、神でさえ盲目であったのにどうして彼に愛を目に映す術があったというのだろうか?ただひたすら還るべき宙(そら)へと向かって。あの月のように、あの星のように。

あの黄色の豹頭が金色に輝く太陽に見えた。あの劫火がこの瘴気の風、不治癒の病を焼き尽くしてくれるだろうか?遠い地の小鳥がぽっかり空けていった暗い穴を照らしてくれるだろうか?ヤーンの塔(バベル)の頂上から降りてきた人よ、教えてください。何故人は死を約束されているのですか?営みの中で多くのことを学びました。愛であれ信頼であれ、もし生の意味がその一端であるならば死ぬことにあまり意味はありません。私たちは永遠に盲目ですから。

枯れた木の幹を取り払い土を埋める。そのようにして必要なことだけが続けばいいが私の中の「追求」がそれを許さないでしょう。そのことが罪であれ何であれこの隙間を埋められることが出来ればいいのだと思う。少しでも円の中心近づくだろう。そうしたらこの命の終わりでさえも大きな意味を持つと思う。でもそうして円の中心に到達出来たとしてその次は?それが怖いのだ。少なくとも今の私には考えられない。きっとこれからもだ。


人の子はみな罪あり、盲目だ。愛は目で見えないのに感じるとぬかしほざく。意識もまたそれ同様。死は生に内包されるものだ、対極ではなく共通の性質を持つ。それが寂しいのだ。それが辛いのだ。


今も懐かしきマルガの湖畔、湖面に浮かぶルノリアの花。美しい艶やかな黒髪が月光に照らされ、光が反射しサルビオの香料でいっぱいの部屋を照らす。絹の織物を肩に羽織り、古書の朗読に明け暮れる。傍らには小生に作らせたとびきり熱くして甘いカラム水が置いてある。夜は静かに過ぎてゆくだろう。愛するマルガ湖の波のように。
もう戻ることは出来ないと充分分かってはいるけど、またここに帰ってこられるといいなぁ。



私篇「反逆する魂」十三「蒸気」
眠りにつく前、「死」について考える。瞼を閉じ耳を塞ぎ呼吸を弱める。極力、死に近しい感覚に浸り後は思考さえどうにかなればそれが死なのだろうと感じる。色さえなく今いる空間が捩れながらいくつもの時間軸が交わりあう。音が恋しい、彩り、浮遊さえ出来そうな程人は軽いのだと感じるが残された思考は恐怖一色に染まる。重力からの解放は甘くひたすら魅惑だった。それと同時に皆愛おしく思える。家族を初めとする全てが。どちらの思考が真実なのかはさておき、やがて全てが終わり悲しみが無くなったときにはそれはそれで落ち込むかもしれない。その時に一人じゃなかったらきっと幸運なんだろう。何事も無かった様に重い幕は降り、別れのあいさつもなく影を飲んだ。緩やかに少しずつ、僕を取り囲む重力は失われ血は失色し肉は腐れていく。こうなってもなお、未だに「世界平和」や「世界征服」などという大それた夢を見ることもあるが、手短な夢はもうさほど無い。きっと絶望的なまでにない。

L'Eternite : Arthur Rimbaud
Elle est retrouvee.
  Quoi? - L'Eternite.
  C'est la mer allee
  Avec le soleil.

  Ame sentinelle,
  Murmurons l'aveu
  De la nuit si nulle
  Et du jour en feu.

  Des humains suffrages,
  Des communs elans
  La tu te degages
  Et voles selon.

  Puisque de vous seules,
  Braises de satin,
  Le Devoir s'exhale
  Sans qu'on dise : enfin.

  La pas d'esperance,
  Nul orietur.
  Science avec patience,
  Le supplice est sur.

  Elle est retrouvee.
  Quoi ? - L'Eternite.
  C'est la mer allee
  Avec le soleil.

見つかったぞ
  何が? 永遠が
  太陽と
  融合した海が

  用心深い心よ
  懺悔しよう
  虚無の夜と
  灼熱の昼を

  人間どもの
  くだらぬことから
  身を放ち
  自由に飛んでいけ

  お前自身のうちから
  サテンのような残り火よ
  義務は生ずるのだ
  誰にいわれるでもなく

  ここには希望はない
  立ち上がる望みもない
  智恵も不屈の精神も
  ただの責め苦に過ぎぬ

  見つかったぞ
  何が? 永遠が
  太陽と
  融合した海が
   
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